住友生命保険と三井生命保険、三井住友銀行は11日、共同出資で来店型の保険販売店を運営する新会社を19日付で設立すると発表した。国内大手生保が銀行と組んで乗り出すのは初めて。
新会社は「保険デザイナーズ」で、資本金5億円。住友生命、三井生命がそれぞれ47・5%、三井住友銀が5%を出資する。首都圏のショッピングセンターや駅ビルを中心に当初10店程度の保険代理店を出店し、10月から営業を開始する。店名は「ほけん百花」とする。
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■来店型で市場開拓 顧客ニーズ多様化に対応
生命保険会社の営業というと、営業職員の女性が企業や家庭を訪問するのが一般的だった。しかし、最近では、共働き世帯の増加などライフスタイルの多様化によって「訪問して契約を取る」というスタイルだけではニーズをすくい上げきれないのが実情だ。
住友生命保険と三井生命保険の狙いは、医療・介護保険などの第三分野を含めて、来店型店舗で若者世代に商品を売り込むことにある。このため、新店舗では両社の商品だけでなく、外資系も含めて他社商品も幅広く扱うことにしている。
今回の提携について、ファイナンシャルプランナー(FP)の安田まゆみ氏は、「来店型店舗は買い物帰りなど気軽に相談できる」と利点を指摘。同じFPの赤塚信子氏も、「複数の商品を比較して購入できる」点を評価する。
新会社は今後、高い成長を続けている第三分野保険の販売について力を入れていくとみられる。
来店型保険代理店ではすでに、日本生命保険が「ライフプラザ」を1999年4月から展開。全国で46店舗を持ち、「ビジネスマンなどのニーズをつかんでいる」(広報室)が、住友生命などの新店舗は複数社の商品を扱うことで差別化を図る。
販売チャンネル多様化は、来店型だけではない。2002年10月に解禁された銀行窓口での保険商品販売で、こちらも高い成長を継続。第一生命保険は、銀行窓販専門の生保子会社を設立し、来年4月に営業を始める計画だ。今回の新会社に三井住友銀行が出資するのは、保険の銀行窓販のノウハウを蓄積する狙いとみられる。
生命保険の契約=訪問販売という図式は、徐々に崩れつつある。