ゼロ金利解除 住宅ローン 返済額増で家計圧迫

日銀が14日に決めた利上げ幅は0・25%とわずかで、長く超低金利を強いられてきた預金者にとって、直ちに利子収入の増加は実感できそうもない。ただ、今後も利上げが続けば預金金利も上昇が見込まれ、貯蓄が多い高齢者を中心に恩恵を享受できそうだ。
 半面、住宅ローン金利も上昇するため、借り入れが多い30~40代などは返済額が増え、家計が圧迫される可能性もある。
 新光総合研究所の試算によると、長短すべての金利が1%上昇した場合、家計の利子収入は国内全体で年7兆5000億円増加。一方、住宅ローンなど利子支払いは1兆9000億円の増加にとどまるため、差し引き5兆6000億円の恩恵を受ける。
 これにより、家計の消費支出を3兆5000億円押し上げる効果があるという。
 ただ、住宅ローンなどの借り入れが多い人にとって、金利上昇は逆にマイナスに働く。大手銀行などが顧客獲得キャンペーンとして、契約後数年間の金利を特に低く固定した住宅ローンの場合、影響が大きそうだ。固定金利期間の終了後、適用金利が一気に跳ね上がり、毎月の返済額が急増する可能性があるからだ。
 米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)によると、当初3年間が1・25%の固定金利で3000万円借り入れ、25年で返済(ボーナス併用なし)する場合、3年後に適用金利が2・25%に上昇すれば、毎月の返済額は11万6000円から12万8000円へと1万2000円増加。3・25%になれば、14万1000円と、2万5000円も膨らむとしている。
 このため、アナリストからは、デフォルト(債務不履行)率が高まる可能性を指摘する声も出ている。

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