あいおい生命保険と共栄火災しんらい生命保険の損保系生保2社は20日、利益の内訳である「三利源」を開示することを明らかにした。三井住友海上きらめき生命保険も開示する方向で検討している。
三利源は、明治安田生命保険など大手生保8社が2006年3月期決算で相次いで開示したが、それに続く動きで、生保業界の情報開示が一層進む。
あいおい生命と共栄火災しんらい生命は、保険業法で作成が定められている経営内容を説明するための冊子「ディスクロージャー誌」とホームページで開示する。同冊子は保険業法の一部見直しによって、今年から1カ月早い開示が求められており、月末には各社出そろう。
東京海上日動あんしん生命保険や損保ジャパンひまわり生命保険などは「現在開示している情報で十分」としているが、他の損保系生保は「準備ができ次第、ホームページなどで公開し、来年からはディスクロージャー誌で開示したい」(富士生命保険)としている。
損保系生保は、1996年4月の保険業法改正により、損保会社が生保子会社を設立して相互の保険商品を販売することが可能となり、相次いで設立され、現在10社ある。
格付投資情報センターの植村信保シニアアナリストは三利源開示の動きが広がっていることについて、「経営を分析する手がかりが増える。ただ、損保系生保は設立から10年と日が浅いため、大手や中堅とは経営内容が違う。慎重に分析したい」としている。
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【用語解説】三利源
生命保険事業の利益の内訳。生保の保険料は、あらかじめ見込んだ死亡率の「予定死亡率」、あらかじめ見込んだ運用利率の「予定利率」、あらかじめ見込んだ経費率の「予定事業比率」の3つの要素で算出する。この見込み数値と実際にかかった費用の差を引いた損失や利益を「死差損益」「利差損益」「費差損益」と呼び、これらを三利源と呼んでいる。