花王が美肌再現の化粧品用粉体開発 今秋新商品に配合

花王は21日、肌の見え方を光学解析し、美しい肌を再現できる化粧品用粉体を開発したと発表した。今秋に発売するファンデーション、メーキャップ化粧品などに配合していく計画。
 花王は研究により、女性の肌が美しいと視認される際には、肌が鮮やかな肌色の光を反射するということを突き止めた。この結果を基に、新しい化粧用粉体をコンピューターシミュレーションにより構造設計し、美しい肌色の反射光を放つ多層構造の化粧品用粉体の開発に成功した。
 美しい肌とくすみや毛穴の目立つ肌の外観を比較すると、肌の明るさ、色、ツヤなどさまざまな点で異なる。これらの違いが、肌のハリ感や弾力感といった肌の見え方にも影響する。
 花王は、肌の見え方の違いが、どのような光学特性の違いによるかを解析した。
 それによると、くすみや毛穴が目立つ肌は、本来、皮膚表面にある細かなキメ(細かく整列した凹凸)が減り、平らな部分が多くなり鏡面のようになるため、顔を照らす太陽光や一般照明のような白い光をそのまま反射しやすいことが分かった。そのため、肌色の鮮やかさが低下して、白っぽくなって肌が美しく見えない。
 これに対し、キメが細かくそろった肌は、肌の色を含んだ光が反射していく。そのため、明るく鮮やかなツヤの美しい肌に見えることが明らかになった。
 肌の解析結果から、明るく鮮やかな肌色系の光を反射する粉体の開発を進めた。光の干渉作用などに基づき、コンピューターシミュレーションを行い、肌色系の光が反射する構造を検討。その結果、厚みが数ナノ(1ナノは10億分の1)メートルの層を重ねた多層構造粉体が最適と判明した。
 新規開発した粉体をファンデーションに配合して塗布すると、肌色が反射し、美しい肌を化粧品で再現させることが可能になった。

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