アニメーション作家兼監督の宮崎駿氏(65)が、映画界最高峰の米アカデミー賞の選考会員への就任を辞退したことが29日分かった。基本的に現会員の死亡や引退で欠員が出ない限り、新会員を選考することはないため、会員になることは、ハリウッド最高の名誉といわれている。
同賞を主宰する映画芸術科学アカデミーは今月初め、新会員候補の1人として宮崎監督を選出し、招待状を送付したと発表した。しかし、関係者によると宮崎監督は創作活動への専念を理由に辞退を決めたという。
会員の仕事はアカデミー賞の各賞を投票で選ぶもので、ほとんどは米で活動する映画関係者。入会には映画芸術分野での世界的な実績に加え、会員の推薦も必要。現在、会員は約6000人にのぼる。日本人の会員は、これまで黒澤明監督ら故人を含む3人だけ。
宮崎監督は2003年「千と千尋の神隠し」で第75回アカデミー賞の長編アニメ賞に輝いた。今年も「ハウルの動く城」が同部門の候補作となったが、受賞は逃している。