バンク・オブ・アメリカの時価総額が8日の取引で数回にわたってシティグループを追い抜き、時価総額ベースで世界1位の銀行に躍り出た。ただ、引けまでにはシティグループが抜き返し、当面の1位の座を確保した。
フィフス・サード・アセット・マネジメントのコア株式戦略責任者、ジム・ラッセル氏は「成長ストーリーに対する投資家の好みを反映している」と指摘、「バンク・オブ・アメリカは国内的にエンジン全開と言えるが、対照的にシティグループは多くの投資家が期待するよりも修復に長い時間を要する成長の壁にぶつかっている」と説明した。
時価総額で追い抜かれること自体はシティグループの長期の見通しを測る確実な物差しとは言えないが、100カ国以上に進出を遂げ、規模を誇るシティのプライドに傷が付く可能性がある。
公表されている発行済み株式数に基づくと、8日引け時点のシティグループの時価総額は2388億ドルで、バンク・オブ・アメリカの時価総額は2356億ドル。株価はシティグループが0.08ドル高の48.31ドルで、バンク・オブ・アメリカが0.10ドル安の52.06ドル。
米国の上場企業の中では時価総額トップがエクソンモービル、2位がゼネラル・エレクトリック(GE)、3位がマイクロソフトで、その後に両行が続いている。
バンク・オブ・アメリカとシティグループのコメントはこれまでのところ得られていない。
資産ベースではシティグループが依然米銀第1位を維持。総資産はシティグループの1兆6300億ドルに対しバンク・オブ・アメリカは1兆4500億ドル。
欧州最大の銀行である英HSBCホールディングスは先週、総資産が1兆7400億ドルとなり、シティグループを抜き世界第1位になったと発表している。