「日経225ミニ」1カ月 デリバティブの大証、面目躍如

低担保で個人に人気 お盆でも4万単位超
 大阪証券取引所が国内で初めて取引を開始した先物商品「日経225mini(ミニ)」が好調だ。スタートした先月18日から1カ月がたつが、17日(23営業日)までの1日当たり平均取引高は2万4900単位と、既存の「日経225先物取引」の取引高の約3割を占め、順調な滑り出しとなった。
 「225先物取引」は法人取引が多く、お盆シーズンは取引が少ない。そうした中で、「ミニ」の取引高は9日に4万単位を突破。14日には「225先物取引」と比べた比率が42・5%に達し、「予想以上」(大証関係者)の商いとしている。
 好調の要因は、個人投資家の人気を集めたこと。先物取引はリスクも大きくなるため、個人にとって“敷居が高い”とされていたが、日経平均株価の100倍の値段(「225先物取引」の10分の1、現在の株価水準で約160万円)を5万~10万円の証拠金(担保)で取引できることなどが受け入れられた。
 現物株への投資リスクを軽減する手段として活用できるのもウリ。個人投資家に強いネット証券大手の松井証券は、7月中は「ミニ」の取引手数料を無料としたのをはじめ各社がキャンペーンを展開。「リスク管理に役立つ」(佐藤歩松井証券取締役)ことが評価されたようだ。
 大証が「ミニ」に力を入れるのは、上場企業の減少に歯止めがかからない事情がある。この5年間で大証1、2部への上場企業数は30%減少して1053社と、東京証券取引所の2372社の半分以下(3月末現在)で、東証への流出が止まらない。株式の現物取引も、売買代金は東証の591兆円(05年度)に対し、大証は26兆円にすぎず、格差は開く一方だ。
 これに対し、「225先物」をはじめとする株式デリバティブ(金融派生商品)の取引高は、東証をしのいで国内の約8割を占める。05年度は株式相場の活況を反映、14年ぶりに過去最高の取引高を更新した。
 先物取引は元本や利益は保証されず、証拠金以上に損失がふくらむリスクも伴う。このため、大証は電子メールで取引に関する情報配信を始めたほか、個人向け説明会を今月24日以降、東京と大阪で開いてリスク管理の徹底を呼びかける。
 大証の米田道生社長は「ミニが既存の先物と相補う形で成長させたい」と強調しており、「ミニ」をテコに、“デリバティブに強い大証”をさらにアピールする方針だ。

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