DJ-緊急経口避妊薬、18歳以上の女性限定でFDAが店頭販売を承認
米食品医薬品局(FDA)は24日、緊急経口避妊薬「プランB」を処方せんなしで販売することを条件付きで承認した。女性は18歳以上であることを証明すれば、プランBを薬局で購入できることになった。緊急経口避妊薬へのアクセス緩和をめぐっては、3年間に及んで論争が繰り広げられた。
18歳未満の少女がプランB薬を入手するには、引き続き医師の処方せんが必要となる。FDAはこの決定を「プランB」を製造する米バー・ファーマシューティカルズ(NYSE:BRL)に通知した。
女性の権利擁護団体や医療団体にとって、この決定は部分的勝利だ。これら団体は、販売制限を撤廃することが、全米で年間300万件とされる予定外の妊娠を半減しうると主張する。しかし反対派は、プランBが容易に購入できれば、若者の性が乱れると訴えている。
プランBの長期にわたる承認延期で、ブッシュ大統領にFDA局長に指名されているアンドリュー・フォン・エッシェンバッハ局長代行の上院指名承認が遅れていた。今回のFDA決定を受け、フォン・エッシェンバッハ氏は9月にも上院で承認される見込み。
「モーニングアフターピル」とも呼ばれるプランBは、通常の避妊薬の高用量ピルで、避妊手段をとらなかった性交後72時間以内に服用すれば、最大89%の確率で妊娠を防ぐことができる。ただしすでに妊娠していた場合、プランBは効き目がない。
プランBは早く服用すればするほど効果的だ。しかし医師から処方せんをもらうのは、特に週末や祝日は困難となりうる。そのため、処方せんなしの店頭販売を求める声があがっていた。
バーは依然として年内のプランBの店頭販売開始を目指しているという。プランBは、薬局に表だって陳列されない。薬剤師は、購入者の写真付きの身分証明書を確認後、カウンターの裏にしまわれているプランBを販売する。コンビニエンスストアやガソリンスタンドでは販売されない。
医師の指示なしにティーンエージャーの少女がプランBを安全に使えるかどうかの科学的証拠は十分ないと、フォン・エッシェンバッハ氏はメモに書いている。
同氏は、FDAが設定した対象年齢について、18歳以上の女性にとっては店頭販売による使用は安全であるとバーが十分証明したほか、公認薬局はすでにたばこやその他の指定製品で、販売前の18歳の年齢確認に慣れていることを理由として説明している。
同氏は「このアプローチはプランBの安全で有効な使用法を確保するに違いない」と結論づけた。
バーはFDAが年齢制限を課したことに失望しており、制限撤廃を目指して引き続きFDAに協力していくとの姿勢を示した。
バーのブルース・ダウニー会長は「プランBは、より幅広い年齢層に販売されるべきとわれわれは依然として考えるが、FDAがこの薬を店頭販売薬として18歳以上の女性に安全かつ有効と認めたことを喜んでいる」と述べた。