住友金属鉱山と住友商事 アラスカの金山開発に追加投資

住友金属鉱山と住友商事は23日、カナダの鉱山事業会社、テック・コミンコとともに米アラスカ州で進めている金鉱山開発プロジェクトの投資額が、当初予定より約6%、約2100万ドル(約24億円)膨らんで約3億7800ドル(約438億円)になるとの見通しを発表した。
 投資額が増大するのは、低品位鉱石である水分を含んだ尾鉱(びこう)から脱水する鉱石処理設備(尾鉱フィルタープレス)を増設するためだ。
 鉱石性状が、当初見通しに比べて粘土質で細かく、フィルタープレスが目詰まりを起こしやすいことがわかったため、追加設置して生産効率を当初プランに合致させることにした。
 開発しているのは、アラスカ州東部のポゴ金鉱山。1994年の金鉱床発見以来、開発を進め、今年2月から生産開始にこぎつけた。設備追加の影響により、フル操業の時期は2007年1~3月期以降となる。それまでの操業度はフル操業時の60%程度を見込む。
 開発投資の約6割は日本勢が負担しており、日本企業が主体となっての大規模な海外金鉱山開発は初の事例という。
 鉱山の金埋蔵推定量は約152トンで、年間の生産見込み金量は約12トン(フル操業期間中の平均)。鉱石1トン当たりの金含有量は高いという。
 採掘した金の配分比率となる「権益比率」は住友金属鉱山51%、住友商事9%、テック・コミンコ40%。現状の金相場(1グラム2000円程度)で試算すると、日本勢の売上高は年間150億円程度に達する。

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