川崎重工、木質ガス化発電を初納入 積水ハウス工場に

川崎重工は、積水ハウス浅井工場(滋賀県長浜市)に木質バイオマスのガス化発電・熱供給システムを納入した。独自開発のガス化技術を用いた木質バイオマスのガス化発電システムの納入はこれが初めて。
 このシステムは、木造住宅の原材料を製造する過程で発生する製材くずを使って発電し、電気を工場に供給するとともに、廃熱を利用する。積水ハウスと新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が共同で実施するバイオマスなど未活用エネルギー実証試験事業で使用する。
 同システムでは、タール発生量の少ない独自開発の固定床ガス化炉で、こぶし大に固形燃料化した製材くずを熱分解でガス化し、精製した合成ガスを用いてガスエンジンによる発電を行う。
 また、ガスエンジンから発生する排熱は、熱交換機を経て工場で使用する乾燥用熱風や、事務所の暖房用温水として利用する。
 システムの発電出力は175キロワットで、日量2・2トンの製材くずから1日に1750キロワット時の電力をつくり、同工場の電力需要の約30%を賄う。
 川崎重工は明石工場に発電出力70キロワットのガス化発電システムを設置し、実証実験を行っている。今回納入したシステムは2号機となる。
 同社は今後、原料処理量とエネルギー需要に合わせ、70キロワットタイプと175キロワットタイプを販売していく。
 ≪横浜で展示も≫
 同システムは29日から9月1日まで横浜市のパシフィコ横浜で開かれる農林水産環境展のバイオマスコーナーに出展する。

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