JFEスチールとJFE精密(新潟市、秋田真次社長)は29日、両社の要素技術を組み合わせ、銅とクロムの安価で加工性に優れた複合材を開発したと発表した。高値が続くタングステンやモリブデンに比べて価格が安定しているクロムを使い、低価格化を可能にした。JFE精密は06年中にヒートシンク(放熱板)や放熱部品として製品化を目指す。
両社の粉末冶金技術と総合材料技術を駆使し、熱伝導性に優れる銅と熱膨張率の小さいクロムを複合させた。銅とクロムの成分を適正化したほか、熱処理の保持温度・時間、加熱・冷却速度を独自に制御する製造プロセスを採用することにより、高い熱伝導性と低い熱膨張率が両立した。
既存の銅系複合材より加工性が格段に優れ、冷間圧延、プレス成形・打ち抜きなど多様な加工が可能。板厚は0・1ミリ―3ミリメートルと広いため、極薄長尺材を提供できる。