陸送エリアを拡大現地日系企業には欧米向けサービス
日本航空(JAL)は、中国発着の貨物航空を主軸とした物流事業を強化する。中国から日本への貨物航空が年間10%程度、日本から中国への貨物航空も同20%程度、このほかにも中国から日本経由で欧米に届けるものも急拡大していることに対応する。
同社はすでに、日本企業などのニーズに応え、貨物の空輸と陸運を組み合わせた国際急送便(エクスプレス)にも乗り出している。なかでも、日本の空港から中国の上海空港まで貨物を空輸し、そこから先は12都市まで提携関係にある中国東方航空グループのトラックで貨物を届ける「ニーハオエクスプレス」が好調で、今後は、陸送エリアの拡大を進めていく。
同様に、中国から日本への同様の物流ニーズについても応えていく考えで、順次具体的な検討も始めるとしている。
一方、現地に進出する日系企業に対しては、日本経由で欧米に貨物を届けるサービスの提案活動も加速させる。
成田空港や関西空港など日本の空港をハブとして活用。中国各地から届けられた貨物を集積、仕分けした上で、同社便を利用して北米や欧州に届ける。
中国から欧米への貨物航空便は、中国の航空会社のほか、欧米の航空会社、「インテグレーター」と呼ばれる総合物流企業も直行便を活用して展開している。
しかし、日本を経由することにメリットのある日系企業にとっては十分な競争力と付加価値があり、需要も拡大機運にあることから、体制整備も含めた事業強化を進めることにした。
JALグループにとって、すでに中国に関係する貨物便は欧米発着を大きく上回り、国際貨物分野では最大となっている。しかも、中国発着の国際貨物航空は今後も急成長が見込まれるほか、貨物が往来する相手国も欧米を含め世界的に拡大する傾向にある。
中国市場は、国際線では世界有数の航空ネットワークを誇るJALグループにとって最重要市場でもある。
ただ、中国市場は今後の長期的拡大が確実視されてることもあり、世界の物流企業がこぞって進出。競争も激しさを増している。