米上院は1日、エネルギー資源の宝庫といわれるメキシコ湾内の原油・天然ガスの大規模開発規制を緩和する法案を賛成多数で可決した。
ブルームバーグによると、法案は同湾内の約3万3000平方キロメートルにわたる海域で開発を認めるとしており、これにより新たに12億バレルの原油と、5兆8000億立方フィートの天然ガスの採掘が可能になるという。ただ、フロリダ沿岸の開発については、2022年までは行わないとの条件を付けている。
同様の法案は下院も6月に可決しており、与党共和党は11月の議会選挙までに両院の法案のすり合わせを行い、法制化につなげたい考えだ。
米内務省によると、同湾の未開発地域には、米国の全家庭の80年分の需要をまかなえる420兆立方フィートの天然ガスが埋蔵されているという。しかし、1960年代の原油流出事故などをきっかけに開発海域に厳しい規制がかけられていた。
ブッシュ大統領が今年の一般教書演説で原油需要の中東への依存度引き下げを訴えたことや、キューバが領海内の開発解禁を決定したことなどを背景に、米国も開発開始に踏み切るべきとの声が議会で高まっていた。