大和ハウス工業は、建設時の廃棄物を従来工法に比べて76%削減できる店舗建設システム「リ・ストア(再生)&リ・ビルド(再建築)システム」を開発した。構造体や外壁パネルを規格化して部材の大部分を工場生産することで、建設現場での切断加工を減らし、廃棄物の大幅削減を実現した。工期も約3割短くなり、39日で引き渡しできるという。
すでに、大手カレー専門店チェーンの壱番屋(愛知県一宮市)が今後、出店する新店舗の建設システムに採用することが決まっている。大和ハウスは中部工場(静岡県袋井市)にモデル店舗を25日オープンし、本格的な受注を開始する。
今回開発した店舗は、廃棄物の削減に加えて、店舗のライフサイクルコストも低減できる。
床面積約166平方メートルのコンビニエンスストアの場合、建設時に従来工法だと金属くず、廃プラスチック、ガラス陶磁器、がれき類、木くず、紙くず、繊維くずなど合計4・84トンの廃棄物が発生する。新しいシステムを採用して店舗を建設すると4分の1以下の1・14トンになる。
また、H型鋼を使用した基礎部分を含めほとんどの部材を再利用できるため、店舗の移転や増改築も容易になる。延べ床面積で318平方メートル以下の小規模タイプと360~1600平方メートルの大規模タイプをそろえており、飲食店から大規模専門店まで対応できる。
地球環境問題では、全国で年間約8500万トンという建設廃棄物の再資源化が大きな課題となっている。商業施設ではユーザーニーズの多様化などに対応するため、短期間で取り壊して再び建設するスクラップアンドビルドを進めているが、大量の建設廃棄物の排出につながるため、それを防ぐ新しい店舗建設システムが求められている。