三菱重工業は8日、公共用ポンプ事業から撤退すると発表した。9月末をめどに、関連会社の新菱工業(東京都新宿区、清水隆社長)に同事業を譲渡することで基本合意した。譲渡額など詳細は今後詰める。公共事業費削減で市場が縮小し、競争が激化しているため事業譲渡先を探していた三菱重と、同ポンプ関連事業の強化を目指す新菱工業の思惑が一致した。三菱重では今後、現在約100億円規模の発電所用など民需関連のポンプ事業に専念する。
三菱重が譲渡したのは、国内の雨水排水用、上下水道用、農業・工業用水用などの公共ポンプの設計から製作、営業までの事業で、要員は対象外。三菱重は新菱工業に30%出資しており、これまで、同ポンプのアフターサービスを委託していた。今後、新菱工業は公共用ポンプの新設、改造も手がける。三菱重の公共用ポンプ事業はピーク時に約100億円規模だった。