住友金属工業は、造船や、石油・天然ガスなどのエネルギー分野で使用される厚鋼板(板厚6ミリ以上)の生産能力を来年10~12月に約5・3%増強する。設備投資額は約70億円。需要拡大に対応するのが狙い。
同社は厚鋼板を鹿島製鉄所(茨城県鹿嶋市)で集約生産しており、年産能力は現在約190万トン。今回の増強で約200万トンに向上させる。
鹿島は2003年度に年間生産能力190万トン態勢を整備した。しかし、高レベルの需要に対し、稼働率のアップや歩留まり向上などの対応では限界と判断し、投資を決めた。
今回の主な投資は、製鉄の前工程で製造された素材を約1200度まで再加熱する加熱炉の増設や、厚鋼板を製品長さに合わせて切断するエンドシャー(製品切断装置)の更新など。加熱炉は中外炉工業、エンドシャーは石川島播磨重工業に発注した。
住金の厚鋼板の生産量は、高レベルが続いており、03年度約185万トン、04年度約194万トンとなり、05年度も前年度と同レベルの実績だった。