日立製作所が高感度チップ開発、微量のタンパク質測定

日立製作所は8日、血液や食品などの検査時に微量のタンパク質を測定できる半導体バイオセンサーチップを開発したと発表した。
 現在主流となっている光学装置を使った従来の測定方法よりも、1けた以上高い感度に相当する、1ピコ(1ピコは1兆分の1)グラム/ミリリットルの濃度まで検出できるという。
 新開発の半導体バイオセンサーチップは、センサー部分に金電極を使用し、金電極表面の電位が変化することで、測定が可能になる。
 開発を手掛けた同社中央研究所(東京都国分寺市)の内田憲孝・ライフサイエンス研究センタ バイオシステム研究部部長は、「4~5年後をめどに実用化したい」と話している。

 血液検査は通常、光学装置を使って測定している。光学装置は大型冷蔵庫ほどの大きさで、しかも価格は1000万円以上と高額。このため、一般の病院で設置することは難しく、病院で採取された血液は光学装置が設置されている血液検査専門の検査センターなどに送られている。血液採取から検査結果が出るまでにかかる時間は早くても3日とされている。
 しかし、新開発の半導体バイオセンサーチップによる測定で必要な装置は、測定データを処理・表示するにはパソコンなどの装置のみで、高額な光学装置を使わなくても検査が可能になる。