WSJ-インテル、メディア・シグナル伝達事業売却で加社と合意
半導体最大手の米インテル(Nasdaq:INTC)は9日、メディア・シグナル伝達事業をカナダの通信機器メーカー、アイコン・ネットワークス(本社:モントリオール)に売却することで合意したと発表した。本業の半導体で競争激化に直面するインテルは、通信関連機器事業からの脱却を進めている。
金額などの条件は公表されなかった。買収手続きは独禁当局などの承認を経て、約4-6週間以内に完了する見込み。
メディア・デジタル伝達事業は、音声通信を管理するのに利用されるサーキットボード、システム、ソフトウエアなどの製品の開発・製造を手掛けている。同事業の製品には、1999年のダイアロジック買収で取得した全製品ラインのほか、これより小規模な買収に伴い取得した製品などが含まれる。ダイアロジックの買収金額は7億8000万ドルと、当時、インテルにとって2番目に大きい規模の買収だった。
インテルは、インターネットブーム時、本業の半導体製造以外の分野で、一連の買収を行った。しかし、最近は、重点事業の絞り込みと収益性の向上に向けた内部調査を進めており、6月には、携帯通信機器向けプロセッサー事業を同業のマーベル・テクノロジー・グループ(Nasdaq:MRVL)に6億ドルで売却することで合意したと発表している。
アイコンのニック・ジェンセン社長兼最高経営責任者(CEO)は、非公開企業であるアイコンの従業員数は約200人だが、買収するメディア・シグナル伝達事業の従業員600人のうち大半を受け入れる予定だとした。
同CEOは、アイコンは今まで、ダイアロジックの競合相手だったとコメント。「(ダイアロジックは)当社よりはるかに規模が大きかった」と述べた。
アイコンは今回の事業買収の一部資金を調達するため、「インベストコープ・テクノロジー・ベンチャーズ」と「テネンバウム・キャピタル」の投資会社2社から出資を受ける。ただ、金額は公表しなかった。