古河電工、イットリウム超電導ケーブルで世界最小の交流損失を達成
古河電気工業は10日、イットリウム系高温超電導ケーブルで世界最小の交流損失を達成したと発表した。現在の銅製の電力ケーブルの11分の1にあたる1キロアンぺアの通電で1メートル当たり0・05ワットの交流損失を達成した。中部電力が開発した10ミリメートル幅のイットリウム系超電導線材をレーザー切断で2ミリメートル幅に細線化し、交流損失が増加する原因となっていた垂直磁界を抑制した。液体窒素による冷却装置も含めたシステム全体の送電損失は、現在の電力ケーブルに比べて50%以下となるめどがついた。
冷却する超電導ケーブルに交流電流を流すと超電導線の微小な損失で熱が発生する。マイナス196度Cまで冷やさないと超電導状態とならないため、交流損失が大きいと大型の冷凍機が必要となり、経済性が損なわれる。