松下電器産業は、本社やドメイン(事業部門)にある環境部署を強化するため、4月から国内の担当社員約450人を「専門職」化したと発表した。環境担当社員に求められるスキル(技能)を明確にし、人事評価に反映させる仕組みを整えた。国内企業では先駆的な取り組みで、環境職の位置づけを高め、全社的に環境経営を強化するのが狙い。
松下電器は4月に、職種や資格ごとに求められるスキルの高さを細かく区分した「スキル評価制度」を全ドメインで一斉導入した。その技能に関して社員がどのレベルかを点数で示し、客観的に評価する仕組みだ。昇格や人事異動の基準がより透明になり、社員も納得しやすい。このスキルの1つとして「環境」を盛り込んだ。
これまで、松下電器では、環境分野に求められる人材像や環境業務の定義などが明確になっておらず、「生産や開発が主で、環境は副次的な仕事」(環境本部)とみられがちだったが、環境担当職員の役割や位置づけを明確にする。
これに伴い、今年度から担当職員に対する研修をより充実させた。海外でも同程度の環境担当職員が専門職化される見込みだが、国内とは人事制度が異なるため、役割や位置づけを改めて検討するという。