家庭菜園ブームを掘り起こせ 農業機械メーカー各社が小型農機で販売攻勢

団塊世代に広がる家庭菜園ブームを受けて、農業機械メーカーが小型農機の商品展開に力を入れている。2007年の団塊世代の大量退職によって家庭菜園愛好者が増えると期待しており、一般農家向け市場が縮小傾向にある中で、有望市場とみている。
 クボタは販売店に、家庭菜園向け小型農機の新製品「ニュー菜(な)ビシリーズ」を店頭に展示。また店舗によっては模擬菜園を設置してアピールしている。
 同社によると家庭菜園向け小型農機需要は、03年の約7万台から05年には約8万台と、約1万台伸びたとみられる。
 また今後3年間で台数で20%の伸びを予測している。
 クボタでは「家庭菜園愛好者層を取り込みたい」と意気込む。
 井関農機では、ホームページに家庭菜園支援サイトを開設したところ、アクセス数が当初から4倍に激増。家庭菜園用小型農機「マイペット」を全国の販売店の店頭に展示。前年比20%増の年間1万台の販売を目標としている。
 井関では「今後の農機市場は大転換期を迎える。農機が大型化して販売台数が減り、家庭菜園用の小型機の販売台数が伸びるだろう」とみている。
 農機各社は、中高年が利用しやすいよう、小型で安全、操作が簡単で、手ごろな価格の商品を投入。家庭菜園が中高年の健康増進にもつながることをうたい文句に販売につなげる作戦だ。
 一方、エンジン馬力1・8~11までの小型の家庭用向け農耕機を主力とするホンダも、昨年の国内農耕機販売は、前年比3・3%増の3万1000台と伸びた。「馬力が小さく小型軽量という使い勝手が家庭向けに受け入れられた」(広報部)という。
 ただ、今年1~7月の累計販売は前年同期比4%減の2万2000台で、1・8馬力の主力商品「こまめ」も8%減の6200台と伸び悩む。同社では、「今年は雨が多かったのが響いた」と分析しており、これから巻き返しを図る。
 05年度農業白書は、新規就農者として定年退職を迎える団塊世代に強い期待を示している。03年に新規就農した人のうち、50代は21%、60代以上は53%を占めており、定年や早期退職を選んだ中高年層が新たな農業の担い手となっている。

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