米大統領、企業年金法に署名

ブッシュ米大統領は17日、企業年金の財政を強化する企業年金法案に署名、法案が成立した。戦後のベビーブーマー世代の退職期を控え、企業に年金の積み立て不足の解消を促すほか、破綻(はたん)企業の年金債務を肩代わりしてきた政府系の年金給付保証公社(PBGC)の改革を支援する。従業員に対して確定拠出型年金(401k)の加入を促す内容も盛り込んだ。
 大手鉄鋼メーカーや航空会社の破綻、自動車産業の経営悪化などによって、米産業界は総額4500億ドルに上る積み立て不足を抱える。破綻企業の増加でPBGCが抱える赤字は238億ドルと試算されている。
 1974年の企業年金法(エリサ法)以来となる企業年金改革は、企業年金救済に政府の負担が増すのを避ける狙いもあり、今月初めまでに上下両院で可決された。
 年金法は、財政強化対象の3万社に対して7年間で積み立て不足解消を求めるとともに、不足の深刻な企業には給付の増加を禁じる。再建中の航空会社には例外的に解消期間を延長させる。
 また、従業員が個人の判断で投資信託などで運用する確定拠出型年金やIRA(個人退職勘定)の普及策も定めた。
 支持率低下に悩むブッシュ大統領には大きな得点で、署名後「過去30年最大の年金大改革が実現した」と述べた。

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