大成建設は、レーダー雨量計の雨量データなどを用いて、集中豪雨で河川に流れ込む洪水を解析できる「集中豪雨対応型河川流出解析システム」を開発した。
2・5キロ間隔できめ細かく雨量を把握できるレーダー雨量計と、国土地理院が持つ50メートル間隔の地形・地質のデータ、大成建設独自の土地データを活用し、河川に雨が流れ込んだ洪水の流量を解析できる。
レーダー雨量計で得られるデータは、数十キロ間隔で雨量を計測する「アメダス」よりもきめ細かく、局所的な豪雨による洪水に対応できる。
同社では、2004年に起こった福井県の集中豪雨をサンプルに、新システムで洪水を解析。従来の解析システムが洪水の流量を実際より約50%過小評価したのに対し、新システムでは実際の洪水とほぼ同じ結果が得られたという。
現状では雨の後しか解析できないが、今後はデータの蓄積や解析精度の向上によって事前の洪水予測を可能にし、橋梁(きょうりょう)の崩壊などを未然に防げるようにしたい考えだ。