WSJ-シルバーレイク、インスティネットの売却または株式公開を計画

米未公開株投資会社シルバーレイク・パートナーズは、昨年ECN(電子証券取引ネットワーク)のインスティネットを2億0800万ドルで買収してから1年もたたないうちに、インスティネット経営陣とともに、同社の売却または新規株式公開(IPO)を計画している。

シルバーレイクは昨年12月、ナスダック・ストック・マーケット(Nasdaq:NDAQ)からインスティネットの過半数株式を取得した。インスティネットのエドワード・ニコル最高経営責任者(CEO)とその他数人の経営陣が25-33%を保有している。

未公開株投資会社は企業買収に当たり、取得した株式を3-5年保有すると株主に説明するのが一般的だが、最近はそのかなり前に売却する例が増えている。

ニコル氏によると、想定外の少なくとも3社から買収について打診されたため、シルバーレイクとともに対応を検討し始めたという。合併・買収(M&A)アドバイザーのエバコア・パートナーズは、買収提案する可能性のある企業に覚書の配布を始めている。インスティネットは投資銀行と打ち合わせ、IPOの需要予測をしている。

株式を早く手放したい企業は、売却先を単独で探すと同時に、IPOの準備も進めることが多い。こうしたデュアルトラッキングと呼ばれる手法をとると、買収提案の底上げにもつながる。ただニコル氏は、どのような取引もしない可能性があるとした。

インスティネットは、ミューチュアルファンド、ヘッジファンド、年金基金などの機関投資家による取引を執行している。ニコル氏によると、昨年非公開化されて以来、外国との取引が予想外に増え、売買高は過去最高水準に達しているという。同社によると、今年4-6月期の1日当たり売買高は、米国の株式取引所でのすべての売買高の3.7%、東京証券取引所での株式売買高の約2%に相当する。

サンドラー・オニール・アンド・パートナーズのアナリスト、リチャード・レペット氏は「インスティネットのような資産への投資に合理的な関心を持つ企業が存在する可能性はある。トレーディング向けの技術の向上やサービスの拡充を目指す企業であればどの企業でも、買収提案する可能性がある」と語った。

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