WSJ-ゲートウェイ、投資グループと今後の選択肢で話し合い

投資会社ハーバート・マネジメントを含む投資グループは21日、米パソコン大手ゲートウェイ(NYSE:GTW)の株式10.2%を保有していると発表するとともに、株主価値拡大の支援を申し出る書簡を同社に送ったと明らかにした。

ゲートウェイは激しい競争にさらされ、株価が低迷している。牛の模様の箱を使うことで知られ、かつては業界でも勢いのある企業だった。現在の時価総額は5億4300万ドル。

ハーバートは書簡で、業績改善を支援しゲートウェイの価値を高める方法について、会って話し合うことを提案した。「消費財ブランド各社の経営アドバイスをしてきた当社の経歴は、御社の現在の努力の効果を一段と高めることに役立つと確信している」としている。

ただこの書簡では、ゲートウェイを支援する計画や提案の詳細は述べておらず、同社売却を進言する方針かどうかにも言及していない。

ゲートウェイ株の21日終値は、前週末比0.08ドル(5.52%)高の1.53ドル。その後の時間外取引では一段高となり、1.59ドルで取引されている。証券取引委員会(SEC)への提出書類によると、ハーバートのグループはゲートウェイの普通株式を3780万株保有している。

ハーバートは、ほかの多くの投資会社と同様、資産が増加しており、2002年の約15億ドルから、今年1-3月期には50億ドルに増えていた。昨年12月に連邦破産法11条の適用を申請する前の米発電大手カルパインなど、経営の行き詰まった企業の債券の取引をしていることでも知られる。

ゲートウェイは、この投資グループと「予備的な話し合い」をしたことを明らかにしており、広報担当者のデビッド・ハリシー氏は、同社はこの話し合いを継続したい考えだとした。同社のリチャード・スナイダー会長は最近のインタビューで「身売りは想定していない」と述べているが、ゲートウェイの業績に不満の株主は、身売りの可能性も視野に入れていると考えられる。

ロッチデール・リサーチのアナリスト、ダーン・コステル氏は「過去1カ月で株価が約2ドルから1.45ドルまで下落したゲートウェイは、売却すれば容易に1株当たり3ドルの値が付く可能性がある」と述べた。最近の調査リポートで同氏は、アジアのパソコンメーカー各社とともにパソコン大手のデル(Nasdaq:DELL)を買い手候補として挙げた。デルはより大きな顧客層を必要としているためだという。デルの広報担当者はコメントを避けた。

ゲートウェイ経営陣は、同社のブランド名を頼りにしているようだ。1985年にアイオワ州で設立された同社は、パソコンを購入する消費者の人気を集めた。だが、利益率の高い企業向け事業では、消費者からの人気は役に立たなかった。

ゲートウェイ幹部たちは、楽観的な見通しを示している。3日発表の4-6月期決算は赤字だったものの、業績回復に向けて前進しているという。同四半期の売上高は前年同期比5.3%増の9億1900万ドルと、予想を下回った。だが同社はハイテク調査会社IDCのリポートを引用し、米パソコンメーカーのなかで売上高ベースで最も大幅に成長し、4-6月期のシェアは6.5%と、前年同期の6%から拡大したとしている。