WSJ-デル、ロリンズCEOの去就に注目

コンピューター大手デル(Nasdaq:DELL) のケビン・ロリンズ最高経営責任者(CEO)について、ウォール街ではさまざまな疑問の声が上がっている。

デルはPCの出荷台数で世界トップの地位にあるが、ロリンズ氏がCEOに就任したのは2004年7月。それ以来、同社はいくつもの問題に遭遇した。過去5四半期の決算で、デルは業績見通しを何回も達成できず期待外れに終わった。それに加えて、顧客サービスの低下、従業員の規則違反、発熱・発火の危険があるラップトップPCバッテリー410万台のリコールなどの問題が起きた。あげくの果てに、ロリンズ氏がCEOに就任してから、かつて人気を集めた同社株はおよそ60%も下落している。

そこで、デルの抱えるさまざまな問題の責任がロリンズCEOにあるのではないか、それをウォール街はいま公然と問いかけている。一部の機関投資家大手がデルの株を手放したことが、米証券取引委員会(SEC)への提出書類で明らかになっている。フィデリティ・インベストメンツ、ウェリントン・マネジメント、オッペンハイマーファンズなどである。

「明らかに、ロリンズ氏はなんらかの責任を取らねばならない」と、スニル・レディ氏(フィフス・サード・アセット・マネジメントのファンドマネジャー)は言う。同社の運用資産は220億ドルだが、レディ氏によれば、現在デル株を保有していないという。米証券取引委員会(SEC)の記録によれば、6月末に同社はデル株442,000株を保有していた。

アンドルー・ネフ氏(ベア・スターンズのアナリスト)は、「デルは緊急に対応する必要がある。ロリンズ氏か後任者がそれをはっきりさせなければならない」。そして、これまでのところ、「ロリンズ氏は何もしていない」という。ネフ氏は、デルの投資格付けを「ホールド」を意味する「ピア・パフォーム」としている。ベア・スターンズは現在、デルと投資銀行業務の関係を持っていないが、ネフ氏か彼の同僚はデル株を保有しているという。

ネフ氏は、状況を正常に戻すためには、CEOを交代させる必要がある場合が多いとして、2つの例を挙げている。ヒューレット・パッカード(HP)(NYSE:HPQ)とサン・マイクロシステムズ(Nasdaq:SUNW)である。HPの場合は、カーリー・フィオリーナ氏の下で業績が不安定となったが、彼女が解任されたあとHP株は一日で7%の急騰となった。後任のマーク・ハードCEOはリストラを行って従業員約15,000人を削減し、5四半期連続で決算が予想を上回った。フィオリーナ氏が去ってから、HP株は75%上昇した。

一方、サンのCEOスコット・マクニーリー氏が今年退任してから、サンの株価は上昇したとネフ氏は言う。後任のジョナサン・シュワルツ氏は就任後5,000人の人員削減計画を発表した。そして、最近の四半期における売上高は29%増加し、2001年半ば以来最高の四半期増収率となっている。

しかし、ロリンズ氏(53才)は、少なくとも一部からの支持を確保しているようである。マイケル・デル氏だ。彼は、1984年にテキサス大学の寮で会社を立ち上げ、現在も会長として健在である。デル氏は最近、報道向けコメントの中で、「ケビン・ロリンズ氏はすばらしいCEOだ」と述べており、早急な交代はありそうもないことを示唆している。

デルの広報担当者ボブ・パーソン氏によれば、「マイケル・デル氏は、ロリンズ氏支持をはっきりと打ち出している」として、「7月の株主総会で、98%の株主がロリンズ氏を支持しており、結論ははっきりしている」という。

しかし、デルは先週、ラップトップPCバッテリーのリコール発表だけでなく、第2四半期決算で51%減益も発表した。これとは対照的に、HPは水曜日に増益決算を発表した。総売上高は両社ともに5%増えたが、デルのPC売上高は1%増であったのに対し、HPのPC売上高は8%増となっている。

デルの株価は、ナスダックで昨日の終値が21.62ドルとなり、時価総額は492億7000万ドルとなっている。一方、HPの株価はニューヨーク証券取引所で昨日の終値が34.89ドルとなり、時価総額は973億3000万ドルとなっている。

WSJマーケット・データ・グループによれば、2007年度予想利益でみた株価収益倍率は、デルが20倍、HPが14倍となっている。

アキュラホームがきよみ野センター・コートの販売を開始

株式投資ニュース

中部商品取引所と大阪商品取引所が合併に向けた調印式

Track Back URL: