新日本製鉄は、江蘇省に、自動車用のボルト・ナット類などの素材となる冷間圧造用鋼線の製造・販売会社を9月中をめどに設立する。
冷間圧造は、素材を加熱せず、常温で型に押し込めて加工する手法。加工コストが安価なため、金属部品加工などに活用されている。
今回の現地拠点設立は、中国に進出している自動車部品メーカーに、現地から素材を供給するための施策。新日鉄を含めて7社が出資するが、すべて日本企業となる。
中国に設ける新会社は「日鉄特殊鋼棒線製品(仮称)」。資本金は約1億7000万円。出資比率は新日鉄28%、松菱金属14%、宮崎精鋼14%、サンユウ14%、豊田通商12%、メタルワン9%、日鐵商事9%。
素材となる線材は日本から供給し、新会社ではそれを2次加工する。建屋は賃借し、約3億円を投じて伸線機2台をそろえる。稼働予定は2007年初頭。2次加工品となる線材の生産能力は年間約7000トン。
新日鉄として、同種の線材の加工拠点を中国に設けるのは初。日本の鉄鋼メーカーでは、神戸製鋼所が先行して設立し、運営を始めている。