【中国】アサヒ 農業で攻勢新会社開業、まずレタス出荷

アサヒビールは24日、5月に設立した中国農業プロジェクト会社の「山東朝日緑源農業高新技術有限公司」の開業式を北京市内のホテルで開催した。同社は、アサヒビール、住友化学、伊藤忠商事の3社が共同出資で設立した農業法人で山東省莱陽市に本社を置く。山東省の協力を得て大規模な農業経営を展開する。
 式典には、来賓として中国側は山東省人民政府の賈万志副省長、李正東中国農業部国際合作司司長、馮并中国企業連合会副会長らが出席、日本側は三浦一水農水副大臣、宮本雄二在中国日本国特命全権大使らが出席した。
 アサヒビールからは池田弘一会長と大澤正彦常務執行役員中国代表、住友化学から米倉弘昌社長と大庭成弘取締役専務執行役員、伊藤忠商事から桑山信雄常務執行役員中国総代表と青木芳久常務執行役員が出席した。
 農作物の栽培から物流・販売まで一貫したフードシステムを構築して、中国における食生活の向上に貢献する新たな農業経営モデルを確立するのが会社設立のねらい。次世代農業技術者の育成や中国他省への事業展開も視野に入れている。
 ICチップを使った農産物のトレサビリティー(生産履歴追跡)の確保や循環型農法などの先進技術を導入し、中国都市部で高まる安全・安心で美味しいというニーズに応えた農作物を生産する。品質管理を徹底して中国国内に供給する。
 第1弾として山東省の大都市の消費者に向けてレタスの出荷を開始した=写真=。9月中旬にはスイートコーン、来年1月上旬にイチゴの出荷を開始する計画。12月中旬には牛舎が完成し、乳牛を導入して牛乳の生産も開始する。
 約100ヘクタールの農地全体の整備と各施設が完了する来年以降は農作物の出荷数量を順次拡大する。7年後をめどに、野菜を年間約2000トン、果実を約700トン、牛乳を約7000トン出荷する予定。生産・出荷ならびに販路の拡大を順次図り、5年後の2011年には農業法人として単年度黒字化を目指す。