【中国】三井物産フューチャーズ 中国の先物業者の売買を仲介

三井物産の商品先物取引子会社の三井物産フューチャーズ(東京都中央区)は、今秋から中国の先物取引事業者の売買を日本市場に仲介するビジネスを開始する。
 提携先で中国最大の先物取引会社の中国国際期貨経紀(CIFCO、深セン市)の香港支店が、このほど、中国証券監督管理委員会から海外市場への売買の取り次ぎぎを行える認可を取得したことから、同支店を通じて香港の投資家を呼び込む構えだ。
 中国政府は、現在、海外投資家の中国国内での商品先物市場への投資や中国からの海外先物取引への投資を原則禁止している。このほど香港に限定して海外商品先物市場への投資を認め、CIFCOが第1号で認可を取得した。
 中国政府は今後、段階的に規制緩和を進めると予想されており、三井物産フューチャーズは将来的には中国市場への投資にもつなげたい考えだ。
 三井物産フューチャーズは、05年12月にCIFCOと提携。今月27日には、中国の投資家が日本のゴム銘柄に注目していることから、CIFCOと共同で、山東省青島市で中国のゴム関係者向けにセミナーを開催、東京工業品取引所の取引実態や実際の取引方法などを説明した。今後も各地、日本市場をPRするセミナーを開催し、認知度を高める方針だ。
 今月3日には上海市内に駐在員事務所を開設しており、華東地域の投資家の潜在需要も開拓する方針だ。 
 日本の商品先物取引市場は、東京工業品取引所は好調だが、地方を含め全体的には、業界再編などで取り扱いが減少している。これに対して中国の先物取引市場は、大連(遼寧省)が数年前に東京工業品取引所やシカゴ・ボード・オブ・トレードを抜き、04年実績でニューヨーク・マーカンタイルに次ぐ、世界第2位に浮上したほか、上海が6位、鄭州(河南省)が11位といずれの商品取引所も急成長している。
 三井物産フューチャーズのほか、オリエント貿易(福岡市中央区)も6月に中国の大手先物取引会社の北京中期期貨経紀と業務提携を発表。将来の規制緩和をにらみ相互に相手先の先物市場における売買の取り次ぎを行うことで合意しているほか、日本ユニコム、岡地、ハーベストフューチャーズなどが中国企業と提携している。
 各社とも中国企業との提携により中国からの投資家を呼び込み日本市場の活性化につなげたい考えだ。中国では183社の商品先物取引会社があり、上位30社の取引量合計が業界全体の6割以上に達しており、今後も大手先物取引事業者との提携が加速しそうだ。

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