日産のフォークリフト事業がメーカー主導でサービス統一 新規顧客の獲得狙う
日産自動車はフォークリフト事業のアフターサービス体制強化の一環として、販社ごとに行っていたサービスをメーカー主導で統一し、新プログラム「SAFE(セーフ)」を導入した。安全に関する指導や講習を中心にサービス内容を高度化することでCS(顧客満足度)の向上を図り、新車販売につなげるとともに、補修用部品などアフターサービス関連の売り上げ増を目指す。
フォークリフト関連の事故は、急カーブによる転倒や衝突などが多い。4日以上の休業となる事故は届け出があるものだけで年間約2500件。死者数は約40人に上る。 このため、安全講習会「日産セーフティサポートセミナー」に重点を置いた活動を展開する。具体的にはユーザー先を訪問し事故事例を詳細に説明。危険予知のトレーニングなど技能の向上につながる講習を行う。
また、2007年度には、日産の工場の安全ノウハウを熟知したアドバイザーが、ユーザーに対し危険な個所を指摘し職場環境の改善に役立てる「日産セーフティコンサルタント」を導入する方針。
このほか、点検整備の際にビニールシートを敷き、油脂類の路面への浸透や部品の散乱などを防止するなど、環境に配慮したプログラムも推進する。
日産は国内で、39の販社を通じフォークリフトを販売。05年度販売台数は前年度比5%増の6200台、シェアは約8%で4、5位の位置にある。
景気回復に伴う設備投資の増強で、フォークリフト市場の拡大が見込まれる中、一連のCS強化策で差別化を図り、新規顧客の取り込みを図る。また、アフターサービス関連の売り上げ増にもつなげ収益体制を強化。営業利益率の向上につなげる方針だ。