<住友信託銀行>三菱UFJと和解へ 買収合意撤回問題で

旧UFJ信託銀行(現三菱UFJ信託銀行)買収の基本合意を白紙撤回されたとして、住友信託銀行が三菱UFJフィナンシャル・グループ(旧UFJホールディングス)に対して損害賠償を求めた控訴審の第2回口頭弁論が28日、東京高裁(宮崎公男裁判長)であった。宮崎裁判長が和解を促したことを受け、両社は和解に向けた協議を開始した。
 口頭弁論では、住友信託は買収交渉の実費や白紙撤回で失われた信用に対する損害など、請求額の具体的な根拠を提示。三菱UFJも協議に応じる姿勢を示した。両社は同日から、賠償金額などの具体的な条件について協議を始めた。
 1審の東京地裁でも両社は和解協議を進めたが、主張の隔たりが大きく決裂した。控訴審では、住友信託が請求額を1審の1000億円から100億円に大幅減額。三菱UFJも1審判決で、基本合意に基づく独占交渉義務を果たさなかった責任があると認定されるなど、歩み寄りの機運が高まっていた。
 住信とUFJは04年5月、住信が旧UFJ信託銀を買収する基本合意書を締結、同年7月に正式調印する予定だった。しかし、UFJは同年7月、三菱東京に経営統合を申し入れ、住信へのUFJ信託銀売却を白紙撤回した。

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