自動車部品メーカーの旭テックは1日、米国の大手メタルダイン(ミシガン州)を買収すると発表した。年内の買収をめざしており、買収総額は約12億ドル(1373億円)となる見通し。日本の自動車部品メーカーによる海外企業の買収としては過去最大規模となる。
旭テックが買収のために米国に設立した100%子会社とメタルダインを11月17日に合併させる。旭テックはメタルダインの株主に総額2億1500万ドル(252億円)の交付金を支払い、これと同時にメタルダイン株は消滅。旭テックがメタルダインの有利子負債も肩代わりすることなどを勘案すると、買収に必要な資金は総額12億ドル程度となる。
旭テックは資金調達のため、筆頭株主の米投資会社RHJインターナショナル(旧リップルウッド・ホールディングス)や三井物産を引受先とする、総額468億円の第三者割当増資を実施。旭テックから交付金を受け取ったメタルダインの主要株主もこれを引き受ける。
旭テックは鉄やアルミニウムを原料とした自動車エンジンや車体の部品メーカーで平成18年3月期の連結売上高は579億円。メタルダインは自動車の駆動系などの部品を得意としており、2005年12月期の売上高は約2211億円。旭テックはこの買収で、製造ノウハウのほか、北米、欧州、インド、中国、ブラジルなどの製造拠点を確保できる。