WSJ-ユーチューブ、ヤフーのユー財務部長をCFOに指名

動画配信サイトを運営する米新興企業ユーチューブ(本社カリフォルニア州サンマテオ)は、インターネット検索大手ヤフー(Nasdaq:YHOO)のギデオン・ユー財務部長(35)を、ユーチューブ初の最高財務責任者(CFO)に指名した。関係筋によると、9月中に就任するとみられる。

シリコンバレーで急成長している新興企業が、より実績を積んだ企業から注目され、人材を迎えるのは、よくみられる動きだ。また、2005年2月に創業したユーチューブが、事業買収の準備に入れるまでに成長したこと、あるいは新規株式公開(IPO)を目指していることを示す動きでもある。

ユーチューブは、インターネット利用とオンライン広告の増加で成長している、新興企業の新世代のシンボルだ。複数の調査会社によると、同社のサービスを通じて視聴されている動画は1日当たり1億本以上で、シェアはインターネット検索大手グーグル(Nasdaq:GOOG)などの同様のサービスを上回っている。

同社が社外の人材の関心を集めているのは、同社の株式を受け取れば、同社が将来買収されるか上場した場合、株式の価値が劇的に高まる可能性があることも一因。ヤフーも1990年代には同様の状況にあり、より歴史のある企業から人材が移籍してきた。ヤフーの従業員数は4-6月期末時点で1万0500人だった。ユーチューブの従業員数は現在約60人。

ヤフーは新興企業への人材供給源になり始めた兆しがある。ユーチューブが今年、広告営業チームを組むためにトニー・ネザーカット氏を迎えたほか、ヤフーの要職にあった人材が新興企業に移籍している。

ヤフー株の1日終値は、前日比0.66ドル(2.29%)高の29.49ドル。2004年の水準より低く、人材を引き留めるほどの魅力がない。また関係筋によると、現在の株価よりはるかに低い水準の行使価格を設定したストックオプション(自社株購入権)の付与を昨秋に終了したことも、幹部を引き留める動機付けを弱くしている。

ヤフーに2002年に入社したユー氏は、トレジャリー・アンド・リスクマネジメント・マガジンによると、検索連動型広告を手掛けるオーバーチュア・サービシズを03年に買収した際に重要な役割を果たした。

ユーチューブをめぐっては今年、主要メディア企業数社が買収に関心を示したとのうわさが広がっていた。だが同社のチャド・ハーレー最高経営責任者(CEO)は当時、身売りするつもりはなく、将来IPOする可能性があるとしていた。

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