WSJ-シェブロンなど3社、メキシコ湾深海部の油井で試験生産に成功

米シェブロン(NYSE:CVX)、米デボン・エナジー(AMEX:DVN)、ノルウェーのスタトイル(NYSE:STO)の3社は5日、メキシコ湾深海部にある新しい油井での石油生産に初めて成功したと発表した。一世代前にアラスカの「ノース・スロープ」が発見されて以来、米国内最大の原油供給源となる可能性がある。

シェブロンによると、試験生産を行った「ジャック」油井は、地質学者が「下部第三系」と呼ぶ地層の奥深くにある。試験期間中、日量6000バレル以上の原油生産量を維持したという。

試験生産が成功裏に終わったことにより、シェブロン、デボン、スタトイルの3社によるジャック油井の開発に道が開いた。同油井はニューオーリンズの南西270マイルに位置する。

シェブロンとデボンの関係者は、メキシコ湾の下部第三系地層で発見された油井には30億バレル以上の石油・天然ガス埋蔵量があり、最大で150億バレルに達する可能性があると推計する。150億バレル相当の石油を実際に見つけることに成功すれば、米国の石油埋蔵量を50%高めることになる。

新たな発見をすべて開発に結びつけることができれば、米国最大の油田であるプルドーベイ油田の生産量に迫るかそれを上回る可能性もある。

ただ、これが原油安時代の到来につながるわけではない。メキシコ湾の下部第三系地層は有望とはいえ、その規模は中東の巨大油田には遠く及ばない。また、メキシコのユカタン半島沖のカンタレル油田の生産水準にも達しない。ただ、米国領内で新しい大規模な原油供給源が生まれることで、原油市場の過熱を冷ます効果は期待できる。

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