野村総合研究所がまとめた国内の純金融資産の保有分布状況調査によると、1億円以上~5億円未満の金融資産を持つ富裕層市場は、2005年時点で81・3万世帯、総資産規模は167兆円に達することが分かった。 03年の分布状況と比べると、富裕層市場は約9万世帯、資産規模で42兆円増加している。今後も、団塊世代の定年退職や少子高齢化に伴う遺産相続を背景に、緩やかな市場拡大が見込まれるという。
調査は、個人の純金融資産の分布を資産規模に応じて、超富裕層(資産5億円以上)、富裕層(1億円以上~5億円未満)、準富裕層(5000万円以上~5億円未満)、アッパーマス層(3000万円以上~5000万円未満)、マス層(3000万円未満)に分類した。03年の分布状況との比較では、超富裕層とマス層の世帯数・資産規模がやや減少する一方、富裕層・準富裕層・アッパーマス層の3階層の世帯数・資産規模がともに増加。広義の富裕層市場の厚みが増していることを示した。
また、富裕層の保有資産の構成内容をみると、株式・債券、外貨、投資信託などのリスク性資産が67%を占め、預貯金の34%を大幅に上回っていることも分かった。