積水化学・富士写真、第一三共から医療関連ビジネス譲渡

第一三共は11日、検査薬事業を手がけるグループ2社を、10月2日付で売却すると発表した。持ち株会社の第一三共は来年4月に子会社の三共、第一製薬の両社と完全統合するのを控え、医薬品事業に経営資源を集中する方針を打ち出している。検査薬事業2社の売却は非医薬品事業の見直しの一環だ。

 同社は、積水化学工業に第一三共グループの検査薬会社である第一化学薬品(東京都中央区)を約300億円で、富士写真フイルムは放射性医薬品会社の第一ラジオアイソトープ研究所(同中央区)を約200億円で譲渡する。

 積水化学は、同社が保有する素材・基礎技術、海外での販売力、第一化学が持つ検査薬関連の開発力や生産技術などを合わせることで、検査薬関連ビジネスの成長を目指す。10月2日付で、第一化学の全株式が、第一三共の子会社の第一製薬から引き渡され、積水化学の全額出資子会社となる。

 積水化学グループのメディカル事業の06年度売上高は、この買収により05年度実績比約2・2倍の255億円に増加。これを08年度に420億円(05年度実績比約3・7倍)、10年度には500億円(同約4・3倍)への伸長を目指す。

 国内の検査薬関連売上高ランクで、第一化学は7位、積水化学は10位以下とみられているが、今回の買収により国内4位になる。

 一方、富士写真フイルムは、買収した第一ラジオアイソトープ研究所を、10月に設立する事業会社、富士フイルムの100%子会社にする。

 放射性医薬品は、脳や心臓の疾患、腫瘍(しゅよう)などによる機能変化をとらえる核医学診療で使用される。

 第一ラジオアイソトープ研究所は、その開発や製造、販売を行っており、05年度の売上高は約172億円。国内市場でのシェアは約4割を占める。

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