住友金属工業は14日、天然ガス長距離パイプライン向けの超高強度大径溶接鋼管を量産するため、2010年度までに鹿島製鉄所(茨城県鹿嶋市)の設備増強に約100億円を投じると発表した。オイルメジャー3社と米アラスカ州政府が進めているアラスカガスパイプライン計画(約5600キロメートル)をにらんだ投資計画。
同プロジェクトにおいて「50%以上のメーンシェアを狙う」(大田黒文雄鋼管カンパニー鋼管輸出部長)という。
同社が増強するのは製鋼工場の真空精錬炉、厚板工場の加速冷却設備、大径管工場の拡管機。アラスカガスパイプライン計画で初採用が見込まれる超高強度品の生産体制を整え、大量受注を目指す。
大径溶接鋼管の年産能力は50万トンまま、付加価値を高める高級化投資になる。主に定期修理期間を利用し、09年から2年程度で改造を進める。