有力候補は中央銀総裁 タイの次期文民首相

クーデターが発生したタイで、2週間以内に発足する予定の暫定文民政権の首相候補として、タイ中央銀行総裁のプリディヤトーン氏やアカラトーン行政裁判所長官(66)ら民間人のほか、プミポン国王に近いとされる元陸軍司令官のスラユット枢密院顧問官(63)らの名前が挙がっている。

 プリディヤトーン氏は20日、シンガポールで行われていた国際通貨基金(IMF)・世界銀行の年次総会への出席を終えて帰国。同氏が次期首相候補と報じられていることについて、「誰からもそうした話は聞いていない。妻から電話でそんなうわさがあると知らされただけだ」と述べ、暫定首相就任について何も打診されていないことを強調した。

 しかし、21日付タイ英字紙ネーションによると、経済界や識者から同氏の首相就任を期待する声が多く寄せられていることから、同紙は「プリディヤトーン氏が暫定首相就任を了承すれば、経済にとってよいニュースだ。投資環境を向上させるだろう」と歓迎の意を表明している。

 このほか、スラユット枢密院顧問官、国家社会経済開発委員会の元委員長のスメート・チャイパタナ財団(王室系)理事長らの名前も伝えられている。だが、2人ともプミポン国王やプレム枢密院議長に近いとされるだけに、国王らのクーデターへの関与についての疑念が持ち上がる恐れもあり、ソンティ陸軍司令官は2人の指名を避けるとの観測も出ている。

 タイ国内では21日、公共機関や金融機関、学校がそれぞれ業務や授業を再開し、市民生活は平常に戻りつつある。

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