証券口座で代金決済
日興コーディアル証券は27日、ビザ・インターナショナル、トヨタファイナンスと共同で、円と米ドルの2通貨に対応し、商品・サービスの購入代金を証券口座から引き落として支払える現金決済カード「日興プラチナデビットカード」を10月2日から発行すると発表した。
このカードを使えば、出張や旅行で持ち帰ったドルを証券口座に預け、海外での代金決済にそのまま利用できるほか、月1回の引き落とし決済日まで、銀行預金に比べ利回りの高い投資商品で資金を運用できる。
カードの発行対象は、日興コーディアル証券に口座を開設している顧客で、会費は年2万1000円。ビザが決済機能、トヨタファイナンスがカードの発行管理業務を提供する。
公社債投資信託の円建てMRF(マネー・リザーブ・ファンド)、短期資金対象公社債投信のドル建てMMF(マネーマネジメントファンド)の運用資金として証券口座に預けられている現金を決済に活用する。
利用限度額は、MRFとMMFの合計預かり資産残高の約8割。年収額など顧客の支払い能力の与信審査を基本とするクレジットカード決済とは異なり、口座残高内の現金決済のため、特別の審査を受けることなく誰でもカードを利用できる。 日興は、約220万の証券口座と現金入出金の日興カードの会員約120万人の顧客基盤を持つ。既存の証券口座に、商品・サービスの購入代金の引き落とし支払いにも利用できる生活口座機能を付加することで、顧客満足度の向上を図る一方、資産運用と決済口座の併用を望む新たな顧客を開拓する。
国内の金融機関はこれまで主に日常生活の資金決済は銀行口座、資産運用は証券口座ですみ分けができている。ただ、今後は銀証の融合サービスや個人金融資産の投資流入の拡大で、「証券口座にも一定の決済口座機能を求める顧客が増える」(須田則雄・日興コーディアル証券副社長)ことが見込まれるという。