今期融資200億円見込む
三菱UFJ信託銀行は、大手住宅メーカー4社と提携して土地と建物だけを担保にするアパートローン(ノンリコースローン)を共同開発し、提案活動を始めた。住宅メーカーの営業担当者がパソコンで迅速に審査できるシステムを開発、融資査定を大幅に短縮し、新規顧客の開拓を狙う。同行では今期に約200億円の融資を見込んでいる。
提携先は、積水ハウス、大和ハウス工業、積水化学工業、大東建託の4社。全国170万件のアパート賃料や家賃下落率といったデータを基に、営業マンがパソコンを使って約10分程度で簡単な見積もりを出せるシステムを共同で開発した。
土地の所有者がアパート建設で借り入れをする場合、ノンリコースローンは土地と建物だけを担保にし、事業が失敗しても追加の担保を求められない。土地と建物だけでアパート資金を調達でき、金利上昇や家賃下落といったリスクを限定できる。
ただ、賃料収入などの収益性も考慮に入れるため、これまでは審査に1カ月程度の時間がかかっていた。開発したシステムを使えば、1週間から10日程度に短縮できるという。
住宅メーカーが設立したSPC(特別目的会社)が、直接顧客に融資し、三菱UFJ信託銀はSPCに資金を提供する。住宅ローン債権は証券化して市場で売却する方式をとる。
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【用語解説】ノンリコースローン
特定の資産や事業に対して融資し、返済原資をその事業に限る融資。非遡及(ひそきゅう)型ローンとも呼ばれる。事業が失敗して返済できなくたった場合でも、担保以外に借入金の債務を負わない。賃料収入など将来生み出す収益性なども算出して、融資条件を決める。追加で担保を求められることがない分、金利も高く設定される場合が多い。