日興コーディアル 完全一任型のラップ口座サービス 相場変動に応じて柔軟に運用
日興コーディアル証券は、顧客が希望する利回りや元本割れのリスク許容度・投資目的などを伝えれば、株式や債券といった投資分野を指定しなくても、証券会社側がどんな金融資産に、どれだけの割合で資金を配分するかを含め、すべて一任で資金を最適運用してくれる国内初の「完全一任型ラップ口座」の提供を今月下旬から始める。
既存の各社のラップ口座サービスは、投資する個別の株式銘柄や具体的な金融商品の詳細な選択を専門家に一任できる。ただ、株式や債券など投資する金融資産の種類や大まかな資金の配分割合は、証券会社が示す選択肢などをもとに、最終的に顧客が自己責任で指示する。
この方式だと、顧客がある程度、自分の投資判断を契約先の運用に反映できる半面、契約時に決められた資金配分比率がその後の運用方法を制約する。例えば、株式市場が大幅に上昇し、債券相場の下落が続いても、運用担当者の判断によって株式への投資額を増やすといった変更は基本的にできなかった。
これに対し、日興の新サービス「グローバルポート一任型」は、こうした相場変動に応じた柔軟な投資先や資金配分の見直しも、運用担当者に完全に一任する。
顧客とは「生活資金を安定的に増やしたい」「余裕資金でリスクを取って高利回りを得たい」といった資産運用の目的を詳細に聞き取り、期待する利回り水準や運用期間、受け入れられる資産減少リスクの度合いといった基本の運用計画のみを共同で作成する。
投資対象は、100本以上の内外の投資信託を組み合わせ、さまざまな投資特性を持たせたグループ型投資信託(ファンドオブファンズ)で、最低契約額は1000万円。
日興は今回のサービスを始めるにあたり、投資信託の運用調査で豊富な実績を持つ米調査会社「イボットソン」と提携し、顧客が求める利回りに対し、一定の誤差範囲内で最適な運用戦略を実行できる環境を整備した。また、グループ投信に採用する海外ファンドの選定業務では、新たに欧州の大手金融グループ「ロスチャイルド」とも提携した。