紀陽と和歌山銀行 あす合併

和歌山県の地方銀行、紀陽銀行と和歌山銀行が10日に合併し、新「紀陽銀行」としてスタートする。金融機能強化法の第1号として公的資金315億円の注入も決定しており、不良債権の抜本的な処理やIT(情報技術)投資など攻めの経営に大きくカジを切る。

 新銀行の頭取は、両行の持ち株会社である紀陽ホールディングス(HD)の片山博臣社長が兼務する。両行の2006年3月期業績を単純合算すると合併後の新銀行の預金残高は2兆9550億円、貸出金残高は2兆494億円となり、和歌山県内の貸出金残高シェアでは46%を占めトップ。預金残高は27%で郵便貯金の28%に次いで2番目となる。

 また、公的資金導入を機に攻めの経営に転じる。今年8月に策定した09年3月期までの3カ年計画によると、期間中に57億円の経費削減を実施して企業体質を強化する。さらに、68億円を営業投資にあて、新「紀陽銀行」のコア業務純益を06年3月期の198億円から09年3月期には230億円以上に引き上げ、連結自己資本比率も9・52%から11%以上に高める。一方、7%強ある不良債権比率は早期に4%台に引き下げる計画だ。

 金融機能強化法は、地域金融機関の立て直しを目的に04年8月に施行。これまで適用を受けた地銀はなく、紀陽HDが第1号。豊和銀行(大分市)も申請する方針を固めている。

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