70億円で来夏にも 公的資金完済で攻勢
みずほコーポレート銀行は12日、みちのく銀行(青森市)のロシア現地法人を買収することで合意した、と発表した。買収金額は約70億円で、ロシア関係当局の認可が得られ次第、全発行済み株式を取得する。自動車メーカーなど日系企業の進出が増加しているロシアで、取引を拡大するのが狙い。メガバンクでは三菱東京UFJ銀行が11月にもロシア現法を設立する予定で、公的資金の完済を機にロシア進出が活発化してきた。
みちのく銀は、モスクワや極東のユジノサハリンスク、ハバロフスクに支店を開設している。みずほコーポレート銀は、これら3拠点とともに、従業員も引き継ぐ。株式取得は2007年夏ごろになる見込みだ。また、株式取得完了までの間は、取引先にみちのく銀の現法を紹介するなど戦略的に提携する。
みちのく銀は、1999年に邦銀で初めてモスクワに現法を設立。ただ、不良債権処理を進めた結果、06年3月期に2期連続で連結最終赤字に陥るなど厳しい経営環境が続いていた。このため、みずほフィナンシャルグループ(FG)出身の上杉純雄氏を会長に迎えて、資産売却などのリストラを進めていた。
メガバンクでは先行してモスクワに駐在員事務所を設置した三菱東京UFJ銀が、銀行免許の取得を機に、事務所を現法に格上げする方針だ。早ければ11月にも企業向けの融資や送金、為替、決済といった銀行業務を開始する。
三井住友銀行も、昨年8月にモスクワに駐在員事務所を開設し、調査活動や、企業向けにコンサルティング業務などを行っている。
三井住友フィナンシャルグループ(FG)は、今月中にも公的資金を完済するめどがついている。すでに返済を終えた三菱UFJフィナンシャル・グループとみずほFGを含めた3メガバンクすべてが完済することになり、海外展開でも攻めに転じている。