米ファイザーは今秋、同社の日本人社員が創製した化合物としては最初の新薬(動物薬)を欧州で発売する。85年に中央研究所(愛知県武豊町)を設けて新薬の研究開発に乗り出して以来、21年目の成果となる。ファイザーのパイプライン(新薬候補品目)には現在、中央研究所が見出した新規化合物が複数個ある。5―6年後には人向けの第1号新薬の発売も期待される。医薬品の販売では欧米勢の後塵を拝する日本だが、創薬力では引けを取っていないことの証左ともなりそうだ。
ファイザーが発売するのは犬用の制吐剤「セレニア」(一般名マロピタント)。ニューロキニン拮抗(きっこう)薬として中枢神経における神経伝達物質を阻害し、嘔吐(おうと)を抑制する。