WSJ-コムキャスト7-9月期、アデルフィア資産取得で大幅増益
米ケーブルテレビ(CATV)最大手コムキャスト(Nasdaq:CMCSA、CMCSK)が26日発表した7-9月期決算は、経営破たんした同業アデルフィア・コミュニケーションズの資産を取得したことや、同社の一括サービスへの関心が引き続き高まっていることから、大幅増益となった。
純利益は12億2000万ドル(前年同期は2億2200万ドル)、1株利益は58セント(同10セント)。アデルフィアの資産取得やそれに伴う資産交換にかかわる利益6億6900万ドルを除いても、利益は前年同期の2倍超となる。売上高は22%増の64億3000万ドルだった。前年同期の利益と売上高は、アデルフィアの資産由来の数字を含んでいない。
同社の株価は年初に比べ50%以上高い水準にあり、5年ぶりの高値に迫っている。クラスA普通株の26日終値は、前日比1.24ドル(3.20%)高の40.00ドルとなった。
ブライアン・ロバーツ最高経営責任者(CEO)は電話会見で「CATV事業は従来にも増して好調だ。トリプルプレーと呼んでいる、テレビ番組配信、インターネット接続、電話を組み合わせた一括サービスが大幅な成長率につながった」と語った。
同社は1990年代、ほかのCATV各社と同様、トリプルプレーのサービス開始を目指し、インフラ構築に多額の資金を投入した。コムキャストは同業他社に比べ電話サービスを始めるのが遅かったが、これまでに同等の利益を上げている。
7-9月期のデジタルCATVの新規契約者は55万8000人。基本的な映像配信の新規契約者は、前年同期の3万9000人から1万人に減少した。映像配信による収入は9%増の42億ドル。これは、アデルフィアの資産を前年同期以前に取得していたと仮定したプロフォーマ(見積もり)ベースの数字。
高速インターネット接続の契約者は53万6000人増えた。四半期の増加数としては過去2年で最大。このサービスによる収入は22%増の14億ドル。電話サービスの新規契約者は48万3000人、収入は51%増の2億5200万ドルだった。
アデルフィア資産の取得は、メディア大手タイム・ワーナー(NYSE:TWX)傘下のタイム・ワーナー・ケーブル(TWC)と共同で実施し、その後、相互のCATVシステムの一部を交換した。これにより、コムキャストの契約者数は200万人以上増加した。