WSJ-インターシルの株価急落、ディナルドCOOの辞任で

27日のナスダック市場で、高性能アナログ半導体メーカーのインターシル(Nasdaq:ISIL)が急落した。前日の取引終了後、ルー・ディナルド社長兼最高執行責任者(COO)の辞任を発表したことが売り材料となった。

インターシル株の27日終値は、前日比2.43ドル(9.60%)安の22.87ドル。過去52週間でみると、安値は7月21日に付けた20.26ドル、高値は5月8日の30.99ドル。

インターシルのリッチ・バイヤー最高経営責任者(CEO)は、26日付のリリースの中で、「当社が向こう数年間でビリオンダラー・カンパニーになることを目指す中で、すべての業務上の責任を私に戻すべきと、取締役会と私は決定した」としている。現在のところ、インターシル関係者からのコメントは取れていない。

ディナルド氏は今年1月に社長兼COOに就任した。インターシルは、リリースの中で、同社が買収した「クシコール」社の統合にディナルド氏が重要な役割を果たした、とするとともに、インターシルが「パワーマネジメント」事業に再び焦点を合わせることに関して同氏が残した功績は大きい、と述べている。

ディナルド氏は、2004年のインターシルによるクシコール買収により、インターシルに入った。クシコールでは社長兼CEOを務めていた。

株式市場では、ディナルド氏の辞任は驚きをもって受け止められ、一部のアナリストからは、最近のインターシルの成功に貢献した人物だった、と失望する声が聞かれた。

メリルリンチのアナリスト、ジョセフ・オシャ氏は27日付の調査ノートの中で、「ディナルド氏の辞任は驚きであり失望感を誘うもの」と指摘。ただ、オシャ氏は、インターシルの投資判断を引き続き「買い」としている。

ワコビアのアナリスト、クレイグ・ヘッテンバック氏は、押し目買いを推奨し、投資判断を引き続き「マーケットウエート」とした。27日付の調査ノートで同氏は、「ディナルド氏の辞任はインターシルにとって損失だが、バイヤーCEOへの信頼感は厚く、業務執行に問題はない」との見方を示した。

メリルのオシャ氏、ワコビアのヘッテンバック氏ともインターシル株を保有していないが、メリル、ワコビアとも、インターシルに投資銀行サービスを提供することは目指している。

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