あおぞら銀きょう再上場 売り出し総額、今年最大の3800億円
経営破綻(はたん)で一時国有化されたあおぞら銀行(旧日本債券信用銀行)が14日、8年ぶりに東京証券取引所第1部に再上場する。
売り出し価格は1株当たり570円で、売り出し総額は約3800億円に上り、今年の新規株式公開(IPO)案件としては野村不動産ホールディングスの約1600億円を上回り最大となる。あおぞら銀は、発行済み株式数に株価を乗じて計算する企業価値評価の時価総額が、売り出し価格による試算では1兆円弱。同じ旧長期信用銀行の新生銀行の時価総額と同程度の規模に並ぶ見通しだ。
一時国有化された銀行の再上場は、2004年2月の新生銀行(旧日本長期信用銀行)、05年10月の東京スター銀行(旧東京相和銀行)に次ぎ3行目。
旧日債銀は1998年に経営破綻(はたん)して一時国有化され、株式は上場廃止となった。国は00年にソフトバンクやオリックスなどに株を売却したが、03年に発行済み株式数の49%を保有していたソフトバンクが米投資ファンドのサーベラスに譲渡。最終的に1000億円余りで約62%の株式数を握ったサーベラス主導で再建が進んだ。
サーベラスは今回、保有株の最大3分の1を約1700億円で売却する見通しで、今回の売り出しだけで数百億円規模の利益を得る見込み。
一方、整理回収機構は今回の売り出しで、保有する優先株の一部を普通株に転換して売却し、注入した公的資金3200億円のうち約1300億円分を回収する計画だ。