三宝伸銅工業(堺市堺区、橋田隆雄社長)は、鉛フリー銅合金「エコブラス」の鋳物で結晶粒を直径10マイクロメートルに超微細化する技術を開発した。結晶粒の超微細化により鋳物の弱点だった機械的特性を改善。熱間押出や熱間鍛造品と同等まで特性を向上した。鋳物は複雑な成形ができ、高強度による軽量化も可能になることから同社はエコブラスの用途を拡大する。
従来のエコブラス鋳物の結晶粒を100分の1以下に微細化し、引っ張り強さ、伸びなどの特性を改善。標準組成にリンを少量加えるとともに、25ppm(ppmは100万分の1)のジルコニウムを加えることで直径10マイクロメートルの粒状組織を実現した。
従来の鋳物はミリメートルオーダーの樹枝状組織で、熱間加工品に比べもろさが課題だった。同社のエコブラス鋳物は鉛フリーの特性を生かし、既に水道メーター用として400万台以上に採用されているという。