消費者金融大手のアコムは8日、700人程度の希望退職者の募集、有人店舗の削減などを核とした大規模なリストラ策を発表した。貸金業規制法改正などにより厳しさを増す経営環境に対応するため、前倒しでリストラに着手する。
希望退職は来年3月末で36~59歳の正社員が対象。定年退職などを含めて、9月末に3767人だった従業員数を3月末で2805人に圧縮する。これに伴う特別退職金などで下期に160億円程度の特別損失が発生するが、来期以降、年間80億円程度の人件費削減を見込む。
また、無人店への変更などで期初に277店だった有人店舗を135店削減する。無人店の集約と合わせて、期末には計1868店に再編。こうしたリストラやグループ事業の見直しで、販売管理費400億円以上の削減を目指す。
アコムは同日、平成18年9月中間連結決算を発表し、消費者金融大手4社が出そろったが、利息制限法の上限金利(年15~20%)を超える「過払い金利」返還に備えた引当金がかさみ、4社そろって最終損益が上場来初の赤字に転落した。
日本公認会計士協会が10月に策定した新指針に基づく引当金は、4社合計で1兆円超に上った。19年3月期の通期決算も4社そろって最終赤字の見通しだ。