ネット銀の競争激化
インターネット専業銀行が外国為替証拠金取引に相次いで参入する。イーバンク銀行は6日、同取引業者のFXジャパンとの業務提携を発表し、同取引をラインアップに加えた。ソニー銀行は買収する海洋証券(沖縄県名護市)を通じ、2007年度にも同取引を始める考えだ。個人向け資産運用の多様化を図るのが狙い。ジャパンネット銀行はすでに3月から取り扱いを始めており、外為証拠金取引をめぐるネット銀行間の競争が今後、激しくなりそうだ。
外為証拠金取引は、少ない資金で多額の売買が可能なハイリスク・ハイリターンな金融商品。一定の証拠金を担保に、その数倍から数十倍の外貨売買を行え、為替差益や内外金利差による大きな利益が期待できる一方、多額の損失を招くリスクもある。
イーバンク銀は、6日から自行のウェブサイトや口座ログイン後の画面から、FXジャパンの同取引口座を開設できるようにした。イーバンク銀に口座を持つ顧客は、基本情報が自動的に申し込み画面に表示されるので、少ない入力で簡単に申し込める。来年1月からはFXジャパン口座への入金サービスも始める。
ソニー銀は外貨預金の取り扱いで先行しているが、新たに外為証拠金取引に参入することで、個人顧客に対する資産運用サービスの拡充を狙っている。買収を機にネット証券に衣替えする海洋証券は来年度上期の業務開始を目指しているが、その中で同取引の取り扱いを検討していく。
先行するジャパンネット銀は、サービス拡充に余念がない。顧客が差し入れた証拠金の何倍までの注文を出せるかを選択できる新サービスを11日からスタート。これまで口座開設時にあらかじめ倍率を設定していたが、2倍、5倍、10倍の3種類から選べるようにする。相場動向に合わせて顧客が柔軟に売買額を見直し、リスクコントロールをしやすくするのが狙いだ。